■人類文明も同じ轍を踏むのか

 そしてこの超古代文明は壊滅的なまでに自然を破壊し、地球を極度に温暖化させた暁に“持続不可能”になって滅びたことになる。はたして我々の文明もその途上にあるのだろうか。

 とはいえ、この絶滅した文明が本当に存在していたとしても、残念ながらその痕跡が発見できない公算が大きいという。今日発掘されている化石のほとんどは数千年または数十万年前のものであり、数百万年前となればほぼ原形をとどめていない地層ということになる。当時の我々の文明にあるような工場や建物があったと仮定しても、数百万年後の残骸はただの塵埃である可能性が高いというのだ。

「私たちの産業文明よりも 500倍長く10万年続いた産業文明があっても、それを見失うことは往々にして有り得る話です」とフランク教授は説明する。

地球には“人類以前の文明”が実在した!?滅亡経緯も判明か、NASAの学者ら提唱「サイルリアン仮説」とは
(画像=「Anomalien.com」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 超古代の堆積物からこのような短いスパンのイベントの証拠を探すには、新しい専門的な検出方法が必要になるケースも考えられる。あらゆる手を講じて精力的に探さない限り、文明の痕跡は何も見つからない可能性がきわめて高く、この認識はおそらく同研究の最も重大かつ残念な結論であるということだ。

 そして、今日の我々が生産活動を通じて地球の持続可能性に非常に大きな影響を与えている現在、気候変動の結果として人類が絶滅する可能性があると考えるのは決して間違いではないことにもなる。

 今日の我々もまた滅亡した持続不可能な文明と同じ轍を踏むことになるのか。今後の我々の選択にかかっているということになるが、いずれにしてもその選択に費やせる時間はあまり残されてはいないようだ。

提供元・TOCANA

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