科学的な説明の可能性
しかし、国立気象局(NWS)は複数の州に濃霧注意報を発令しており、この奇妙な現象には科学的な説明がつく可能性がある。
霧は目に見える微細な水滴や氷の結晶で構成されており、光を当てると個々の粒子が見えるようになる。また、化学物質のような臭いについては、霧が地表付近の汚染された空気を吸収し、自動車の排気ガスや工場からの排出物、その他の空気中の化学物質を運ぶ働きをすることで説明できる。
ワシントン大学の大気科学者、ルドルフ・フサール氏は「霧が発生すると、硫黄酸化物や窒素酸化物、その他の汚染ガスが霧の水滴に取り込まれる」と説明している。さらに、湿った空気中では臭いの分子が水滴に捕らえられ、より長く濃縮された状態で漂うため、臭いが強く感じられるという。
健康被害についても、複数の研究で霧が咳、息切れ、胸の痛み、鼻づまり、喘鳴などの呼吸器系の問題を引き起こす可能性が指摘されている。特に、大気汚染物質やアレルゲン、その他の粒子が混ざった霧は、より強い刺激となる可能性がある。
現時点では、この「謎の霧」は通常の冬季気象現象である可能性が高く、それ以外を示す証拠は見つかっていない。しかし、広範囲にわたる健康被害の報告は、環境汚染と気象現象の複雑な相互作用について、さらなる調査の必要性があるだろう。
提供元・TOCANA
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