自分で作らなければいけないのは仕事だけではない。目標も同じである。
サラリーマン時代、自分は部門長と定期的に面談をして「今季の目標はどうする?」と言われて作成をした。この目標達成度合いに応じて、ボーナスの支給額も変動するのだ。
ところが独立すると目標設定は自分がしなければいけなくなる。人によっては「YouTuberとしてチャンネル登録者を増やす」とか「月収100万円を目指す」といった目標を持つ。だが、こうした数値目標の難しいところは設定そのものが非常に難しいという点である。
たとえば収入増を目標にすると、最初はモチベーション作りの道具に過ぎなかった目標が目的化してしまい、お客さんに迷惑なハードセールスをしかけて無理に売上を作ったりと段々本質からズレることがある。
そこであくまで顧客満足度を高めることを第一目標に設定し、その上で結果として売上目標を達成する、というのが理想だがこうすると今度は「顧客満足度アップ」という数値化できない目標を追うのが難しいと感じるようになる。
独立すると外圧がなくなるので、油断すると同じルーチンの繰り返しをやりがちで、そうなると視野狭窄に陥ってビジネスの環境変化においていかれるリスクがある。そこで上手に目標を設定し、追いかける過程で自己成長を追求し続ける、という難しいタスクが待っているのだ。
安定性がなくなるそして冒頭に述べた通り、多くの場合、良くも悪くも安定性がなくなる。
なぜ「良くも悪くも」なのか?それは予想外に売上が大きく出ることも珍しくないからである。
独立直後は「まずは会社員時代の収入を超えるところまでいきたい!」というのが一つの目標になる。理想としてはフリーランスであれば2倍、いや3倍くらい取りたいところだが、とりあえずの目下の目標になることが多いだろう。
努力の方向さえ正しければ売上は伸びていく。多くのサラリーマンの場合は「毎年着実に昇給」といった想像をしがちだが、実際は「前年の5倍、10倍に増え、翌年は一気に半分に」みたいなことが普通に起きる。