外食業界のおせち

 外食業界でも昔からおせちをずっと提供する店はあったが、ここ近年で参入するチェーン店などの参入も増え、販売に力を入れる傾向にある。コロナ禍では、EC販売に力を入れる企業が多かった。しかし、コロナ明けは人手不足の状況下で店舗運営に注力する必要もあり、停滞気味となっている。おせちは単価も高く販売数も多く、さらに外食業界としての良さも生かしやすいことも後押しをしていると思う。

 昨年は自社で養殖から手掛けて、ふぐ屋や海鮮系居酒屋、寿司を展開する飲食店のおせちを注文した。一般的なおせち料理と魚料理のコラボレーションといった感じで見た目も味も大満足であった。寿司は冷凍のものだったが、電子レンジで少し温めてから余熱でジワジワトと溶かしていくパッケージとなっていて、冷凍技術の進化に驚いた。そして、おせちを食べたことでその店のことがさらに好きになったわけである。

 そんなわけで応援したい飲食店がおせちを提供しているのであれば、ぜひ食べてみて欲しい(とはいえ、この原稿が出るときには注文を打ち切っているおせちも多いかもしれないが…)。

おせちに期待

 おせちは一家族で何個も注文せずに一つが基本であるため、最初の一つに選ばれることが重要だ。通販大手のおせちは夏前から販売をされており、早割だとなんと1万円も安くなるので驚きである。外食業界自体はその点、夏ぐらいに準備を始めて9月後半から予約開始となっていることを考えると、正直なところ出遅れているとはいわざるを得ない。

 理由は、一番の盛り上がりを見せる忘年会コースの準備に夏まで追われていることがある。なんだかんだメインはおせちではなく、忘年会であり、絶対にコケるわけにはいかない。が、外食業界で培った食のノウハウや食材ルートなどを生かしていくことで差別化できるはずである。とはいえ、すでに売り切れとなっているおせちも出ているので、うれしい限りではある。早くも来年のおせちに期待している。(イデア・レコード・左川裕規)

外食業界とおせちの関係とは?
(画像=『BCN+R』より 引用)

提供元・BCN+R

【関連記事】
乗り換えたい新料金プラン、1位はNTTドコモの「ahamo」
【申請編】マイナンバーカードを作ろう! 自撮り向きスマホで顔写真を撮って申請
マスクの一時置きにピッタリ! 抗菌・おしゃれな「マスクケース」まとめ
改悪続くクレカの還元 キャッシュレス決済の本命は即時決済?
デキる人はこう使う! ビデオ会議で差がつく「Zoom」の超便利テクニック