■地下での作業中に「悪魔を見た」
1993年、イタリアのジャーナリストは独自の調査を行うことを決定し、掘削に関与していた3人の元現場作業員に接触し、詳しく話を聞いた。そのうちの1人によると、深度1万2000メートルでは温度が200度を超えたという。
このため機器が故障することがよくあり、彼らは週に2、3回掘削リグを交換しなければならず、そのような無駄がプロジェクトの終了につながったということだ。そして目標であった1万5000メートルの深さに到達することはできなかった。
2人目の男性は、作業員たちを震撼させた“地獄の叫び声”について証言した。彼自身もまた非常に深い場所で悲鳴と騒音の存在を確認し、このような不気味な出来事もあってか途中から専門家が次々を現場を離れていったという。プロジェクトの先行きが不透明になっていたこともあるのだろう。
プロジェクトに参加した3人目の関係者は、地下に降りて戻ってきた作業員は何らかの力に翻弄されていたと語る。それまでまったく健康であった6人の男性が、精神崩壊に至ってしまったケースがあるというのだ。彼らは皆一様に「悪魔を見た」と口走っていたという。
はたして地中の奥深くに阿鼻叫喚の地獄があるのだろうか。あるいは非常に深い場所で働くことは、時にはメンタルに深刻な悪影響を与えるのか。
コラ半島超深度掘削坑は1995年に完全に終了して、現場は放棄されることになった。ちなみに、実は同プロジェクトが地下14,000mまで掘削に成功していたとする説もあり、今も諸説入り乱れている状況だ。はたして今後、再び人類が超深度掘削に挑むことはあるのだろうか。どうやらプロジェクトに加わりたいと望む者はあまり多くはなさそうである。
提供元・TOCANA
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