哀れなのは北朝鮮兵士だろう。プーチン大統領と金正恩総書記間で締結された軍事同盟に基づいて、異国、それもはるか遠いウクライナ戦争に駈り立たされ、そこでまだ体験もしたことがないドローン攻撃を受けて命を失っている。
ロシアに派遣した一人の北朝鮮兵士当たり2000ドルの外貨がモスクワから払われるという。その2000ドルも大部分が北朝鮮当局に入る仕組みとなっている。兵士の家族が手にする額はほとんど100ドル程度だろう。それでも首領様の金総書記の願いとなれば出兵せざるを得ないのだ。ウクライナのゼレンスキー大統領も北朝鮮兵士の哀れな運命に同情を覚え脱走するように北朝鮮兵士に呼び掛けているほどだ。
ロシアのプーチン大統領は年末、慣例の新年の演説で過去25年間の統治における成果について「誇り」を表明している。プーチン氏は1999年12月31日、前任者ボリス・エリツィンが辞任した後、大統領に初めて就任した。ロシア大統領の新年の演説は、何百万世帯ものロシア人が視聴する伝統となっている。
同大統領は数分間の新年の演説の中で、「まだやるべきことは多いが、達成したことを誇りに思うことができる。全てうまくいくだろうと確信している。私たちは自分たちで大きな目標を設定し、それを達成してきた、なぜなら私たちは団結していたからだ。確かに、私たちにはまだやるべきことがたくさんあるが、それを誇りに思う」と強調。「最も近いものは私たちの隣にいる私たちの家族、子供、両親、孫だ。私たちの友人であり、戦友だ。私たちが一緒にいるとき、全てが実現できる」と述べている。
そして「2025年は対独戦争大勝利の80周年を迎える。私たちの記憶へのオマージュとして常に祖国のために戦った祖先である2025年は、ロシアの祖国の擁護者の年と宣言された。私たちは、その世代の子供、孫、ひ孫であり、ナチズムを粉砕した人間だ。私たちは退役軍人の教訓と伝統に忠実である」と語っている。