8 ウクライナの戦争もイスラエルの戦争も停戦 ウクライナ戦争は24年が比較的硬直した動きだったもののロシアに北朝鮮軍が加担したこと、トランプ氏の不明瞭な対ウクライナ政策、更にはウクライナ経由のガスが年初から止まったことから戦局は動く。またイスラエルも体力消耗、国内世論の分断、イスラエルへの投資控えなどで国家そのものが疲労状態となる。戦争は外部環境が変化した時、思わぬ展開をするものだ。2つの戦争はいよいよ最終局面を迎え、停戦が視野に入るだろう。

プーチン大統領とゼレンスキー大統領

9 EVの売れ行きが再び上向き、日本でも見直される 24年、一時期売れ行きが伸び悩んだEVは売れ行きが再び戻る。車は電気製品になり自動運転がより間近に迫る中で開発のベクトルはEVとソフトウェア化と自動運転の相性の良さが指摘される。CO2削減という切り口ではなく、電動化に意味をもたせ、使いやすさと車内空間の活用をテーマとし、既存の自動車のイメージを刷新することに意味がある。これは自動車生産者が生き残りを探るためのマーケティング上の戦略であり、消費者をいかに啓蒙できるかにかかってくる。

10 AIの進化で人間が退化リスク。その防止策が俎上に スマホは人間を楽にさせた。だが、AIは人間を確実に衰えさせるだろう。AIが働き、人々はベーシックインカムをもらうという発想も紹介されているが、人間が持てる能力に蓋をすれば社会における余剰な人間として扱われるリスクを顕在化させやすい。人間が生産活動をせず、消費活動だけを行い、ボケない日々を送ることの哲学的議論が始まるだろう。

ジェンスン・フアンNVIDIA社長兼CEO Wikipediaより

全体を通じて言えることは昔の良き日は想い出となり、今の世界はSNSを通じた人間関係の中で社会を見通す時代になるとみています。私はSNSの次の世界を考え始めています。

私の様な昔を知る人間には時代の変化に若干の寂しさもありますが、若い人には今が当たり前に映るのでしょう。今の当たり前をベースに何十年経っても社会がきちんと回るために皆さんが軌道を補正しながら、生き方の克服をできるかにかかってきます。これからは若い方の時代です。是非とも我々の知っている時代より良い世界を築いてもらいたいと思います。