2024年3月に発売になった最新のホンダの「アコード」。この最新モデルが採用する安全のための運転支援システムの内容を解説します。文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

ホンダ「アコード」の安全装備の特徴
アコードフロント

「アコード」には、ホンダの最新の運転支援システム「ホンダセンシング360(サンロクマル)」が採用されています。これは国内向けのホンダ車としては、初の搭載になるものです。

特徴は、約100度の有効水平画角を持つフロントセンサーカメラに加え、フロントと各コーナー部の計5台のミリ波レーダーを備えていること。フロントカメラと5つのミリ波レーダーで、車両の周囲360度のセンシングを実現しています。

「アコード」で追加された新たな機能
360

ホンダ車の従来の先進運転支援システムである「ホンダセンシング」に対して、「ホンダセンシング360」は、いくつもの進化点を備えています。それが「前方交差車両警報」「車線変更時衝突抑制機能」「車線変更支援機能」の3つの新機能の追加となります。

「前方交差車両警報」の内容
前方交差車両警報

「前方交差車両警報」は、交差点へゆっくりと進入するときに、左右前方から接近する交差車両の存在をドライバーに知らせてくれる機能です。衝突する可能性が高まると、警報と音で、ドライバーに危険を知らせます。

「車線変更時衝突抑制機能」の内容
車線変更時衝突抑制機能

「車線変更時衝突抑制機能」は、走行中に他車線へと車線変更しようというとき、後方から接近する他車両の存在を知らせ、衝突回避を支援します。最初に、音と表示で危険を警告し、ぶつかりそうなときは、ステアリング操作による回避をシステムがアシストします。

「車線変更支援機能」の内容
車線変更支援機能

「車線変更支援機能」は、高速道路などの自動車専用道において、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援システム(LKAS)が作動中に、一定の条件を満たした状態で、ドライバーがウインカー操作を行うと、システムが車線変更に必要な操作をアシストします。

「ホンダセンシング360」の機能一覧
アコード1