一方、同じ媒体では「専門家」の書くものも読むことができます。アイコンのお顔にTVで見覚えがあり、たぶんかなり著名な方だと思うのですが、勝ち目のないウクライナに「寄り添」ってあげるのが自分の仕事だから、「いいじゃないですか、「負け組応援団」で」と仰っていました。

さすが、専門家はふつうの人とは違う。たかだか戦争の勝敗、たかが増え続けるウクライナの死者数程度には、ひるまない、影響されない。「私はまちがっていない」と最後まで言い続ける、強い意志を感じますね。

「専門家にあらずば有識者にあらず」と言わんばかりの姿勢が、コロナ・ウクライナを経て2020年代、ずっと続いてきました。戦争が始まった際には「専門家以外を出していたから、不快でチャンネルを変えた」とわざわざ表明する人がいたほどでしたが、そうした空気はあなたも編集者として、さすがにご記憶でしょう。

それで? そうした専門家の言っていたことは、どこまで正しかったんですか? メディアジャックのようにあらゆる媒体に露出して、特定の方向に世論を誘導したのですから、当然検証されるべきですよね。たとえば米国で、議会がそうした役割を果たしたように。

  1. この夏に起きたこと