あらかじめ「購入可能年収」を設定
最後に紹介するのは、7歳と4歳のお子さんを育てる30代男性です。最近になって念願のスポーツタイプの車を手に入れたといいますが、どのような経緯があったのでしょう。
「結婚する前はスポーツカーに乗っていたんですけど、当時から妻はかなり財布の紐が堅いタイプで、結婚したら普通にファミリーカーに乗ることになるんだろうなと思っていました。
案の定、結婚後は『普通車(登録車)なんてもったいない』と軽に乗り替えさせられて、子どもができてからは中古のフリードに買い替えたんですよ。
でも私もスポーツカーは諦めたくなかったので、結婚した頃から『いくら稼げば何に乗っていいか』というのを話し合ってきたんですね。たとえばですけど、年収800万円なら86、2000万円ならスープラ、みたいな話です。
一種のプレゼンみたいな感じで、車種ごとに価格や維持費を出して、妻に『これだと年間このくらいかかるよ』というのを伝えたうえで、妻から『それならこのくらいの収入は必要』と提示されるような形でしたね。
それで一昨年、事前に決めていたラインに収入が達したので、スイフトスポーツを買い増したんです。余裕のある人たちからすると涙ぐましい努力かもしれませんけど、今後も『もう少し稼げばこれに乗れる』というモチベーションになりますし、事前に話し合っておいてよかったと思います」(30代男性・自営業)
夫婦間で家のことを決めていく際には、お互いにコミュニケーションを積み重ね、考えや気持ちをすり合せていくことが大切です。その点で、こちらのケースのように長年にわたり説得を重ね、購入の土台を整えていく姿勢はきわめて有効だと思われます。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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