日本では、芸能人やスポーツ選手などが金銭面で問題を起こしても、それに対して寛容すぎる傾向がある。学校や家庭でのマネー教育が不足しているのも問題だ。今回、大谷選手が完全な被害者であることが明らかになり良かったが、彼の極端な不注意も一因であることは否めない。
「スポーツ一筋だから仕方ない」「気の毒だ」という受け止め方が多いが、それを美化するのは教育上良くない。若くして大金を手にする芸能人やスポーツ選手が金銭トラブルに巻き込まれる事例は少なくない。それが闇社会がこれらの世界に接近する原因ともなっており、その弊害は深刻だ。
だからこそ、大谷選手が経緯を説明し、子どもたちにもお金に対する正しい関心を持つことや、人任せにせず自ら管理する大切さを呼びかけることは素晴らしい意義があると思う。