あなたにも、「映画の話なら、こんな人としたいな」とか、「仕事なら、こんな上司から指導されたい」など、好みがあるはずです。なら、そういったジャンルごとの理想的な「キャラGPT」をつくって、それをMyAIと組み合わせてしまえばよいのです。

「MyAIのジャンル」×「理想のキャラ」。これがChatGPT、MyAIをより楽しく活用するための方程式なのです。

みなさんそれぞれに好みは違うと思うので、ぜひあなたにとって理想のキャラを作って、仕事や生活に活かしてください。

実在するキャラを作ることはできるのか?

「ノア」や「ニケ」などのキャラGPTを自社のお客様に公開したところ、「実在のキャラをキャラGPTにするにはどうしたらいいか」という質問がいくつか舞い込んできました。

たとえば、「ドラえもん」。ONE PIECEの「ルフィ」。進撃の巨人の「リヴァイ・アッカーマン」。こうした実在(?)のキャラが話し相手になったらさぞかし楽しいことでしょう。しかし、MyGPTで表現できるかというと、答えは「微妙」です。

仮にONE PIECEの「ルフィ」を再現しようとして、設定資料からセリフ集まで、全部GPTsに読み込ませたとしましょう。もちろん、そのルフィGPTに「なりたいものは?」と聞けば「海賊王」と返ってくるでしょうし、「大事なものは?」と聞けば「仲間!!!」と回答してくれるかもしれません。

では、ONE PIECEの世界にないものを聞くとどうなるか。質問によってはルフィらしい回答になることもありますが、「本当にルフィがそんなこと言うかな…?」という回答になってしまうこともよくあります。世界観を維持して応えられるのはあくまで読み込ませた知識の範囲のみで、そこから外れるとそのキャラらしくなくなるという、なんとも中途半端なキャラができてしまうわけです。

もちろん、どこかの企業が完璧なキャラGPTをいずれ開発するかもしれませんが、現時点で実在のキャラを完璧に再現するのは難しいです。かといってまったく再現できないわけではないので、やはり「微妙」というのが、現状の私の結論です。