コスト削減効果などが出てくるのはかなり先
自動車市場で世界3位の企業グループになるという点も疑問があるという。
「まず、すでに韓国・現代自動車グループの販売台数が日産・ホンダの合算値を超えている可能性があり、2年後の経営統合時点では日産・ホンダは世界4位に落ちているのは確実です。また、過去の事例をみてみると、自動車メーカーが経営統合・合併すると販売台数はその前より落ちる傾向があります。統合・合併の効果を出すためには車体基盤の共通化などが必須ですが、そうすると両者から中身が似たような特徴のない車が販売されることになり、消費者に『だったら他のメーカーの車を買おう』という動機が働くためです。もっとも、単一のメーカーですら新車を発売するまでには基礎開発から始めて最低でも4年かかるといわれており、共同開発によるコスト削減効果などが出てくるのはかなり先の話となります」(国沢氏)
(文=Business Journal編集部、協力=国沢光宏/自動車評論家)
提供元・Business Journal
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