発売から2週間ほどが経った「イルミナティ ニューワールドオーダー」通称イルミナティカード日本語版。続々と全国の都市伝説ファンに届けられており、SNSでは実際にカードを手にして興奮する様子が多く報告されている。

 アメリカ同時多発テロ事件や新型コロナウイルスのパンデミック、トランプ大統領の出現など、数々の出来事を予言したとも言われ、都市伝説や陰謀論ファンを魅了しているイルミナティカードだが、そもそもその始まりとはどのようなものなのだろうか。

イルミナティカード発想の元とは

 イルミナティカードゲーム(Illuminati: The Game of Conspiracy)は、1982年にアメリカのゲームデザイナー、スティーブ・ジャクソンによって開発されたカードゲームである。このゲームは、陰謀論や秘密結社をテーマにした戦略ゲームであり、プレイヤーがそれぞれ異なる陰謀組織を操り、世界支配を目指して対立するという内容になっている。

 発想の元になったのは、1975年に出版されたロバート・シェイとロバート・アントン・ウィルソンの小説『イルミナタス』三部作である。この小説は、イルミナティを題材としたサイエンスフィクションであり、陰謀論やカウンターカルチャーの要素をふんだんに盛り込んだ作品として知られている。

イルミナティカードの起源と秘密結社の謎に迫る!都市伝説ファン必見のトークイベント開催
(画像=画像は「Amazon」より、『TOCANA』より 引用)

 ここで描かれる陰謀論やカウンターカルチャーとはどのようなものなのだろうか。残念ながらイルミナタス三部作は日本語版が出版されておらず、日本では入手が困難であるため、なかなか小説の詳細を知ることは難しい。