年末にかけて相場はいったん小休止
前述したように、今年の買取相場は高値傾向が続いてきましたが、ここにきてややブレーキが掛かっています。
とはいえ、年末にかけての減速は例年通りのことで、全体的に高値で推移してきた相場なので、下落しても過去5年間に比べれば、まだまだ高値という状況が続いています。
データの点線は、車選びドットコムの速報値から導き出したものですが、例年よりも大きく下落傾向にあるのは月初のサンプル数が少なかったためで、グラフほどの下落はないかもしれません。
その理由として、トヨタは、国内向け新車登録を一時的に増やしてはいるものの、いまだに人気車種が受注停止になっていること。またダイハツも、前述した受注停止の余波で納期遅れがしばらく解消される気配がなく、小型車の相場を押し上げる要因になっています。
来年は、納期遅れの解消が期待されるいっぽうで、いまだに衰える気配がない海外マーケットの影響で、買取相場はしばらく高値安定が続く見通しです。
とくに人気車種の場合は、予測データほど下がらないことが期待できますから、愛車の売却を考えている方は、一度、買取査定に出してみることをおすすめします。
とはいえ、高年式車に関しては高止まり傾向になりつつあるので、いま以上の高値買取はそれほど期待できません。1円でも高く売りたい気持ちはわかりますが、その気持をおさえて現在の相場で妥協するするのもひとつの手だと思います。