博士はAILのほか、「母と子の病院」を運営している。この病院は90%が女性スタッフで運営されており、24時間体制で無料で患者を治療している。多数の患者が毎日、治療を受けるために訪れている。同博士によると、AILが経営するMerajTVは、当初7年生から12年生向けの授業を放送していたが、現在では大学レベルのクラスや読み書きの講座に加え、科学、ビジネス、リーダーシップのクラスも提供している。さらに、幼児向けプログラム、哲学の講義、ドキュメンタリーも配信している。人々は学ぶことに意欲的で、成長を望み、平和と繁栄が実現する未来を築こうとしている。特に若い世代は、エネルギーに満ち、国の運命を変えるという決意に溢れているという。
そして「しかし、この活動は皆様なしでは実現できません。皆様の支援が私たちの努力を支え、何百万人もの人々に希望を与えています。私たちは一緒に次世代のリーダーを育成し、命を救う援助を提供し、逆境の中でも教育を継続できるよう努めています。皆様の援助は、アフガニスタンの明るく安定した未来への一歩となるのです」と指摘し、支援を要請している。
最後に、「新年を迎えるにあたり、アフガンの人々を思い、祈りに加えていただければ幸いです。そして、可能であれば、AILへの援助をご検討ください。皆様の寛大さが、生活や国の再建に取り組む人々への命綱となります。心からの感謝と温かい祝福を込めて」と書いて締めくくっている。
アフガンは2021年8月15日、イスラム原理主義組織「タリバン」がアフガン全土を再び占領し、駐アフガンの米軍撤退で同国の情勢は激変した。タリバン勢力のカブール入りが伝わると、同国に駐在していた外国人要人や家族の国外退去の際に大混乱となったのはまだ記憶に新しい。あれから3年以上が経過、タリバン政権は国際社会から依然孤立し、国内のNGOの活動も容易ではない。タリバン政権は現在、34州からなるアフガン全土を統治している。