鍵や財布などの紛失防止に「スマートトラッカー」を使っている人も増えてきましたが、今回筆者が紹介するのは自転車の盗難防止用です。Appleの「AirTag」は色が白くて自転車に貼り付けるとバレバレ。逆にAirTag本体が盗まれてしまうかもしれませんね。そこで筆者が目を付けたのが、貼付け型の「Tile Sticker (2024)」です。こちらは黒くて小型ですし、あまり知られていないので、自転車にこっそり貼り付けるのにピッタリなんです!
貼り付け型「Tile Sticker (2024)」ってどんなもの?
先日筆者は、新たに自転車を購入したので、盗難防止用にスマートトラッカーを探すことにしました。
スマートトラッカーといえばAppleの「AirTag」が有名です。IP67の防水・防塵機能があるので自転車用としても使えると思いましたが、直径が約32mmほどあるうえに白くてかなり目立ちます。
また、AirTagは有名なので、何をする機器か誰もが知っているので、ヘタに自転車に貼り付けると、AirTagのほうが盗まれてしまうかもしれませんよね。
そこで、筆者が目を付けたのがTiles社の「Tile Sticker (2024)」です。実は、Tileのスマートトラッカーは2017年12月から発売されており、米国シェアNo.1。現在では全世界で2,000万人以上が利用しています。
そのようなTileのスマートトラッカーですが、キーホール付きのスタンダードな「Tile Mate(2024)」、より強力な音を出せる「Tile Pro(2024)」、財布に入れやすいカード型の「Tile Slim(2024)」。そして、小型の貼り付け型「Tile Sticker(2024)」の4種類が販売されています。
そこで今回は、自転車の盗難防止にピッタリな貼り付け型の「Tile Sticker(2024)」を利用してみました。こちらは、直径28mmで500円玉ほどの大きさ。AirTagより一回り小さく、重量もたった6gしかありません(AirTagは11g)。
防水・防塵性能も、AirTagよりワンランク上の「IP68」(水深2mまで最長30分耐えられる性能)に対応しています。ただし、電池の寿命は3年間で交換不可となっている点はご注意ください。といっても、AirTagもバッテリーの寿命は1年ほどで、ボタン電池を毎年交換する手間がありますが……。
■Tile Sticker (2024)のスペック
【サイズ】28×28×7.8mm
【重量】6g
【電池寿命】約3年(電池交換不可)
【防水・防塵】IP68(水深2mまで最長30分耐えられる性能)
【Bluetooth接続距離】最大約75m
【対応機種】Android 9.0以降/iOS 14.0以降
【対応デバイス】Bluetooth5.3を搭載したデバイス
【IoT対応】Amazon Alexa/Google アシスタント
【価格】3,980円
実際にTile Sticker (2024)を使ってみよう!
Tile Sticker (2024)は、専用無料アプリ「Tile」を使ってBluetoothでスマホとペアリングするだけで、すぐに利用できます。
ペアリングが済めば、スマホの「Tile」アプリからTile Sticker(2024)の現在地を確認できますし、音を鳴らすことも可能。逆に、Tile Sticker(2024)本体横のボタンを2回タップすると、スマホ側の音を鳴らすこともできます。
ちなみに、Tile Sticker(2024)本体にはGPSが搭載されておらず、Tile Sticker(2024)が近くにない場合は、最後に検出した場所をマップで表示することになっています。
また、他のTileユーザーのBluetooth圏内(75m)に入った場合は、最新の位置情報に更新されるようになっています。
このあたりはAirTagとほとんど同じような仕組みなんですが、 Tile Sticker(2024)のほうは、AirTag+iPhoneとはユーザー数がまったく違うので、圏外にあるときの発見確率はやや弱いかもしれません。
Tile Sticker(2024)の初期設定手順
なお、Tile Sticker(2024)では、Tile社の無料アプリ「Life360」と連携して、新たに搭載された“SOSアラート”機能を使うこともできます。
これは、緊急時にボタンを押すとLife360の「SOSアラート」が作動し、事前に指定してある緊急連絡先にユーザーの位置情報が送信され、異変を通知できるのですが、これらの機能を使うには有料プランの契約が必要になります。