過食の原因の一つが「栄養バランスが取れていない」ということに由来することは周知の事実だろう。

過食に悩む人の多くが、パンやスパゲティなど高カロリーな炭水化物を食事をとりがちで、たんぱく質や脂質、ビタミン不足に陥っている。体は栄養不足を補うために食事を促すので、こうした食事を続けている限り一向に満足感が得られずつい過食になってしまうというわけだ。

一方でしっかりバランスの取れた食事をしていれば、十分栄養が充足するので食べ過ぎる前に満足して箸を置くことができる。我慢は続かないので、質を高めることで自然に過食を控えればいい。

4. ストレス過多

そして高カロリーの過食になる最大の原因は「ストレス」である。

これは何度か過去記事で取り上げてきたが、筆者は毎日の長時間残業や上司など人間関係のストレスで、ぶくぶくと太ってしまったことがあった。過去最高体重は70kgに達したので、完全に肥満体である。

今考えると完全にストレス解消のための過食である。食事だけが唯一の楽しみで、これを我慢することなど到底出来なかった。心のバランスを過食で取っていたのだ。

その後、転職をした。残業が前職ほど多くなく、人間関係も落ち着いていて仕事に前向きになったことで、意識することなく自然に過食を止めていた。

日常生活を送る上でストレスを完全になくすことは不可能であり、何もストレスがない生活もそれ自体がハリがなくなって強いストレスを生み出すので適度なストレスは必要となる。仕事でストレスがあまりにも強い人は転職をしてもいいかもしれない。

中年になると多くの人が若い頃に比べて太ってしまうので「仕方がない事」と考えてしまうかもしれない。確かに老化現象の一種であるため太りやすくはなるものの、それでも生活改善をすることで確実に太り過ぎを回避できるのだ。

 

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