この畑でぶどうは作られる

現在の森谷夫妻がワイン用のぶどうを作っている畑も、昔から生食用のぶどうを作っていた土地だそうです。

【あきる野市・ヴィンヤード多摩】現役歯科医がワイナリーをやろうと決めた理由とは?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<どことなくヨーロッパを感じさせるぶどう畑>

【あきる野市・ヴィンヤード多摩】現役歯科医がワイナリーをやろうと決めた理由とは?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

ぶどう1kgで1本のワインができるのだとか。

ぶどうの木の一枝で2房が実るように間引きし、栄養を集中させて育てていきます。

現在10~12種のぶどう品種を植えているそうです。

【あきる野市・ヴィンヤード多摩】現役歯科医がワイナリーをやろうと決めた理由とは?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

私が訪れた時は、ぶどうの収穫は終わっていましたが、少しだけ残っていました。

【あきる野市・ヴィンヤード多摩】現役歯科医がワイナリーをやろうと決めた理由とは?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<醸造場内のタンク>

【あきる野市・ヴィンヤード多摩】現役歯科医がワイナリーをやろうと決めた理由とは?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

取材を終えて

森谷さんご夫妻は2016年からぶどう作りを始められて、2019年にようやく自分の畑のぶどうを使ったワインを作ることができました。

当然ワイン作りはおろか、ぶどう作りの知識もゼロからだったので、最初の年は専門家を呼んで教えてもらい、それから自分たちで試行錯誤をしながらここまできたそうです。

専務曰く「ワイナリー経営は大変なことの連続。お金がかかる、手間がかかる、同じようにやっても同じ出来にはならないなどとても難しい。ビジネスとしてはとてもペイしない事業だと思い知りました。これまでの蓄財も吹っ飛んでしまいました笑。」

単にワイン好きとか、ビジネスとしてではなく、身近にいた障害のある人たちに社会とつながる場を作りたいという思いから始めたワイナリー経営。

現在は、オーナー夫妻の趣旨に共感賛同した人たちがボランティアでぶどう収穫など作業を手伝う仲間の輪が広がっていてようやく軌道に乗りかけているそうです。

この畑で採れたぶどうで作られたワインを飲んでみました。

すっきりと清らかな味でこの土地がぶどうとワイン作りに適しているというのがわかるとても品のよい上質のワインでした。

多摩というとニュータウンのイメージが私にはあります。しかし、このあきる野市は、まるで長野県を思わせる広い畑が広がっています。周りには奥多摩山系を擁する山々に囲まれ、正直東京都というイメージはありません。

この、風がよく通って日当たりのよい扇状地で山からの水に恵まれた土地で作られる東京産のワイン、一度飲んでみてはいかがでしょうか?

【あきる野市・ヴィンヤード多摩】現役歯科医がワイナリーをやろうと決めた理由とは?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<ヴィンヤード多摩で作られた東京ワイン>

【ヴィンヤード多摩の基本情報】

  • 住所:東京都あきる野市上ノ台55
  • 電話:042-533-2866
  • 営業時間 : 13:00〜17:00(土日祝 : 11:00〜17:00)
  • 定休日 : 火曜日
  • 公式サイト:株式会社ヴィンヤード多摩
【あきる野市・ヴィンヤード多摩】現役歯科医がワイナリーをやろうと決めた理由とは?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

文・写真・シンジーノ/提供元・たびこふれ

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