1. 即断即決する

    決断を保留すると「結論を出す」というタスクが発生する。これがたまると面倒なので、基本的にタスクは即断即決である。「今度旅行にいかない?」と誘われたら、その場で行く/行かないを回答する。行くと決めたら具体的な日にちを聞き、必ずその日中に航空券の予約を取って予定を固めるようにして「とにかく保留しない」。

    このようにタスクを何が何でも保留にしないと決めれば、後回しにせずに済む。そもそもタスクが保留になる最大の原因は「損をしたくない」という心理に基づいているが、自分は「損をしても予測する力が鍛えられるから、多少の損は構わない」と思っている。お誘いに乗って参加してつまらなかった場合、次回以降は断れば良いしその経験も人生の糧になるし、むしろどんな失敗からもしっかり糧にするくらい貪欲になるべきだろう。

  2. 先延ばしは損しかないと知る

    最後に先延ばし癖はデメリットしかないと理解することだ。先延ばしにする人は、選択肢を熟考することで金銭的損失を回避する代わりに、時間的損失を差し出すという行動を取ることが多い。

    しかし、時間があればお金を生み出すことができるが、お金があっても時間は買えないと考えると、論理的にお金より時間の方が重要度が高い。そのため、先延ばし癖はお金を失うリスクを回避する代わりに、それ以上に重要な時間という資源を捨てているのと同義だと認識することである。

    たとえ誘われた飲み会が本当につまらないと感じたなら、最初の1時間くらい顔を出して途中で帰れば、移動時間を含めても2時間ほどの損失で済む。だがあれこれ考えすぎてしまえば、失う損失は2時間では済まなくなる。それなら迷わず参加してみて、失敗したと感じたら損切りすればいいだけだ。ムダに先送りにし続けて「どうしようかな」と迷っている間は脳のワーキングメモリを消費する方がトータルでは損をする。

    先延ばし癖は小手先のテクニックだけでは完全に卒業することは難しい。なぜなら人は余剰の時間を得たら、非生産的な「迷う」ということにあててしまうために、いつまでも時間貧乏は消えないからだ。先延ばし癖の愚かさを本質から理解することで、完全にやめることができるだろう。そのためには、先延ばし癖がどれだけ人生の資源を捨ててているか?という恐ろしさを解像度高く理解することなのである。

     

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