黒坂岳央です。

「人生はいつからでも遅くはない。遅咲きで成功した人もいる」という意見に対して「遅咲き事例のほとんどは若い頃から実績をあげている。現実的に20代でついた差は埋めようがない」という反論も見られる。

どちらが本当だろうか? 考察したい。

zhuweiyi49

大成功はなくともプチ成功ならある

遅咲きで成功するか?しないのか?これは「成功」の定義次第だ。確かに国民的なレベルで知名度が高く、誰もが認めるような大成功者を考えるなら遅咲きの成功事例は確かに皆無と言っていい。世界、日本を代表するリーディングカンパニーのオーナー社長や、世界的なクリエイターは皆、20代から非凡な才能を発揮している人ばかりであり、鳴かず飛ばずの期間中も行動力は人並み外れた波乱万丈の人生を歩んでいる人ばかりである。

しかし、プチ成功程度なら遅咲きの成功事例はいくらでもいる。どのくらいの規模感をプチ成功と考えるかにもよるが、たとえば所得水準や資産規模で考えるところの年収3000万円とか、資産3億円くらいならいくらでもある。

高卒でずっと農業をしていた人が40代半ばで起業した人とか、それまでブラック企業のような不動産会社のサラリーマンだったが、IT系でサービスを展開して一躍売上を伸ばした起業家などだ。また、普通のパート中年女性だった人が、思いつきでスマホを立てて動画をアップしてみたら一気にアルゴリズムに乗ってインフルエンサーになり、パートを辞めて専業YouTuberになったという人もいる。

彼らを「珍しくない」と言えばさすがに語弊はあるかもしれないが、「遅咲きはありえない」という主張を否定できる程度の事例数はあると思っている。

自分自身も決して大成功者ではないが、ビジネスが本格的に軌道に乗って満足の行く結果を出せたのは40手前になってからだ。20代までは今とはまったく関係ない仕事やライフスタイルだったので、自分自身も遅咲きだと思っている。

プチ成功で良いなら、年齢は本当に関係なくいつからでも遅くはないだろう。