今年の漢字の1位は「税」、2位が「暑」、3位が「戦」、4位が「虎」だそうですが、どうもしっくりこないですね。「膿」のほうがいいのではないという気もします。個人的には大谷サンの活躍ぶり、5月のコロナ五類への移行、藤井竜王の八冠達成、訪日外国人の回帰など比較的明るい話題も多かったと思います。ちなみに読売新聞恒例の国内10大ニュースは明るいニュースが5つもあり、例年にない良い年だったのです。そうだったかな、と思う方はやっぱりメディアに毒されたもしれません。
では今年のつぶやきをお送りします。
23年の日経平均上昇率28%!一方アメリカはダウが13%、S&Pが24%、ナスダックは22年の反動が大きく44%の爆上げでした。日経平均は6月に高値をつけてから6か月間高原状態の狭いレンジでの値動きになったのに対してアメリカは3月と10月に調整をいれたもののいわゆる右肩上がりのチャートになっている違いがあります。アメリカの利上げの頭打ち感が視野に入り始めたのが夏ごろであることを考えれば利上げ最中にもアメリカの株は果敢に買われていたということになります。
日本の株価がなぜ6か月間も足踏みをしていることを問う評論はあまりありませんでしたが、正直イケイケドンドンではなかったのは事実です。年末のこの時期になり、グロース市場に反発の兆しが見えてきており、プライム市場を諦めたマネーが動き始めた気配を感じ取っています。ということはプライム市場の高値追い警戒感で海外勢も国内勢も様子見に徹したともいえ、日本経済の回復力を問うことになりそうです。
とはいえ、日経平均28%上昇は素晴らしいではないですか?多分、個人投資家はそんなに上がったかなぁ、という思いが強いでしょう。どう見ても指数相場だったと思いますが、メディア的には「景気が悪い」とは書けないでしょう。「バフェット様は日本株の救世主」と崇めるも「もっと自力で実力勝負せよ」「日本人には銘柄発掘が出来なかったのか」、はたまた「資金力の差を見せつけられた」になるのでしょうか。そんなこと言っているといつまでたってもアメリカのフォロワーになってしまいますよ。