ビジネスの成功も運

起業して一定の成功を収めた人ほど、普通の人の何十倍、何百倍もうまくいかない失敗を経験している。

自分は2017年からビジネス記事を複数のメディアでトータル2000記事くらい書いてきたが、それがきっかけで書籍の商業出版やテレビやラジオ番組への出演、講演依頼やその他のビジネスチャンスが舞い込んできた。

こうしたチャンスを連れてきてくれた記事は、2000記事の内の10記事もない。だがビジネスは何が当たるかやってみないとわからないことは多い。最初からピンポイントで当たりの10記事を書くことなど不可能である。残りの1990記事は当たりの10記事を引き寄せるための必要経費という考え方ができる。

しかも当たりの10記事をたまたま出版社やメディア会社が見てくれ、たまたま企画提案をしてくれなければ実現しなかった。やはり運なのである。

成功は運、というと反応は二極化するだろう。「運次第なんてバカバカしい。確実性の低いことに労力は割けない」とムダを許容することができない人と、「運次第というなら常人の100倍行動すればいいだけだ」と不確定性の高い変数を回すことを前向きに受け入れられる人である。起業して当てるタイプは後者の考え方ができる人である。成功が約束されない中で、当たりくじを探し続けられる思考の持ち主だ。

世界中、どんな人でも100発100中はありえない。いや、成功している人ほどその何十倍もの失敗を経て成功を掴んでいる。成功は運次第、心からそう言えるようになった時、一流への階段を一歩上へ進めたのではないだろうか。

 

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