最近何かと話題のフローレンス。
まずはフローレンスが何をしているNPO法人なのか簡単に見ていこう。
フローレンスは、病児保育の受け皿不足、ひとり親の貧困、孤独な子育て、障害児家庭への支援不足、子どもの貧困、子どもの虐待などの社会問題の解決を目指し、各種事業の立ち上げやロビイング活動による政策提言活動、ソーシャルアクションを行っています。
こども達のために、日本を変える
私たちは、社会で子どもを育むことを設立時から理念とし、日本の子ども・子育て領域において全国に福祉・支援活動を広げながら社会課題の解決をおこなってきました。今、目の前にある課題の解決と共に、未来の子ども達に手渡したい社会の創造を、皆さんと一緒に実行していきます。
(フローレンスHPより)
フローレンスは2004年に設立された認定NPO法人でかなり手広く、子ども・子育てに関する事業を行っている(正直僕は複雑過ぎてよくわからないのが正直な感想)。
そしてその会長は駒崎弘樹氏。今話題の中心人物で、X(旧Twitter)ではここ最近名前を見ない日がない。
公的な法人情報には名前が出てこないが実質的な支配者だ。
フローレンス 法人・団体情報詳細
しかし、一体何が問題で話題になっているのか?挙げたら枚挙に遑がないが、今回は特に話題になっている以下の二点に絞ってみた。
① 子ども宅食(ふるさと納税) ② ベビーライフ事件の関係性
ちなみにX(旧Twitter)で「フローレンス」と検索すると「話題」に僕のツイートが上位を占めているが、いいね!やRT(リツイート)が多く、それだけ駒崎氏が話題だとわかる。
1. 子ども宅食(ふるさと納税)問題フローレンスは2017年から「ふるさと納税」を各自治体と提携して返礼品の提供事業者に選ばれている。
そして2017年初となる「ふるさと納税」は「文京区」でこんな活動を実施した。
命をつなぐ「こども宅食」で、1000人のこどもと家族を救いたい!
これはどういった内容なのか? 概要をフローレンス上記特設サイトから引用する。
こども宅食は、東京都文京区と5つの非営利団体が共同で運営しています。 生活の厳しいひとり親家庭など1,000世帯のご自宅に1-2ヶ月に一度食品を届け、それを切り口にこどもの貧困問題を解決する新しいセーフティネットを創ります。 まずは小さな成功事例を創り、同じ仕組みを全国に拡げるのが私たちの目標です。
つまり、「ふるさと納税をしてくれれば生活に厳しいひとり親の1,000世帯に食品を届けますよ」という事だ。
その目標金額は2,000万円だったが、結果的に8,225万円集まった。
その上で、まず以下の画像(2017年こども宅食 会計報告)と照らし合わせながら、読んでもらいたい。
① 文京区を通して6,225万円をふるさと納税(返礼品なし)を集める。 ② 更に文京区からの補助金2,000万円の計8,225万円を集める。
さて、ここからおかしくなってくる。
この本来の目的「子ども宅食」は子どもに「食品」を送り届けること。
しかし寄付された予算からメインの「食材購入費」はたった「1.1%の223,244円」しか拠出されていないことがわかる(150万世帯×3回)この赤枠が予算額で、黄色枠が実際に使った金額だが物凄く乖離してる。
そして寄付のキャッチコピーである「命をつなぐ『こども宅食』で、1000人のこどもと家族を救いたい!」、つまり「1000人」と謳っているのに報告書では150世帯に配っただけ。
これは誇張し過ぎている。
そしてなんと、8,225万3,400円のうち文京区からの補助金「2,000万円」が丸々コンソーシアムの収入となっているのだ。普通は使わなかったら返すと思うのだが?
2017年の「ふるさと納税」でフローレンスが使った経費を、わかりやすく表にしてみた(補助対象外経費を除いて上から少ない順番に)。
この通りメインの「食材購入費」は保険を除けば一番安く抑えている。「食材購入費」が一番多くないとおかしい、とまでは言わないが、いくらなんでもひどい。
22万円のお菓子を送るために1125万円の人件費を使ってお菓子を送っている。これ、Amazonでやればもっと内容を充実させて無駄な経費を使わずに出来たと思う。
ちなみに送ったお菓子はこんな感じ。
そして2023年には、渋谷区で「ふるさと納税」を実施。