そして、ミーティングが終了すると、すべての発言を分析して、箇条書きになった議事録があっという間に作成されました。

驚いたのは、音声認識の正確さ、翻訳能力の高さ、そして要約能力の素晴らしさでした。言語認識能力の高さはテクノロジーのレベルの高さを示しています。

このソフトウェアを使えば、従来は数日かかっていた議事録作成が数十秒でできてしまう。しかも、人間が作成するよりも正確でわかりやすい。

このシステムは貸し会議室の会社に来年から導入されるようですが、そうなれば、自国語以外話せなくても問題はなくなり、そもそも通訳は必要なくなります。

また、議事録をまとめるだけに会議に参加する事務方の人たちは不要になります。人間がやるよりスピーディーでレベルが高いからです。

今まではテクノロジーに詳しい一部の人だけが実験的に使っていたChatGTPは、来年からいよいよビジネスに実装される段階に入ります。

手書きの資料がパソコンに置き換わったり、駅の改札が駅員ではなく、自動化されたように、多くの仕事が、これからChatGTPに置き換えられていくことになるでしょう。

面倒な仕事はみんなChatGTPがやってくれる。それはとてもありがたいことですが、人間がやる仕事は果たしてどこにあるのでしょうか?

1990年代のインターネットの普及時に感じたのとと同じような、世の中を変える大きなテクノロジーの波が襲っていることをリアルに感じました。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年11月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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