ドイツでも同じような事があったが、オーストリアの首都ウィーンで10日午前8時頃、環境保護グループ「最後の世代」のメンバーが路上を閉鎖したため、救急車が進行を妨げられ、患者がいる場所に行けず、別の医者が現地で患者をケアしたが、死亡したという出来事が起きた。救急車側の説明では、男性の患者(69)は既に心臓を停止し、医者から心肺蘇生などの応急手当を受けていたという。救急車の到着が遅れたために患者が死亡したというケースではないが、状況は非常に差し迫っていたわけだ。
「最後の世代」の活動家たちは、「われわれは救急車が来た場合、即活動を停止し、救急車を通過させるが、救急車が接近しているのを見なかった」という。ただ、デモなどで路上を閉鎖する場合、どの道路をいつ閉鎖するかを事前に救急医療本部に連絡するのが規則だったが、今回は連絡をしなかったという。「最後の世代」側は、「われわれにも落ち度があった」と認めている。警察は道路封鎖に関与した「最後の世代」の9人のメンバーを拘束した。