もう一つは運動。私が週3-4回、ハードな運動を続けているのは健康管理の一環ですが、今更マラソンで好タイムを出そうという意欲ではなく、一定レベルの負荷をかけ、好きな音楽聞きながら、汗をかく行為で日々の生活に刺激を与えたいのです。するとメンタルもすっきりするし、走りながらいろいろなことを思い浮かべたり時として無の境地に陥ったりできるのです。

ダンベル運動もするし、フィットネスクラブのグループエクササイズも今年から30年ぶりに再開して様々な人との接点を持ちます。例えばそのクラブで先日、プランク競争(うつぶせの状態で前腕、肘、つま先を床につけて身体を浮かせる腹筋運動)があったのですが、私は2位でした。1位の女性と最後は死闘で私のタイムは計らなかったけれど8分程度だったと思います。これが自信につながるし、それ以上に筋肉から脳に刺激を与えるのです。

そういう意味で私は自己流ながら予防をしています。また、日常と非日常を取り入れることも大事だと思います。私が業務のプロジェクトを次々とやるのは未知の世界への挑戦が圧倒的な刺激となり、緊張感となり、わくわく感になるのです。

日本の方は国内旅行で温泉に入ってうまいものを食うが一つの刺激だと思います。ただ、わたしからすればそれは全部受動的行為なのです。ほとんどがある施設やサービスを受け入れる行為であって自分から何かをするわけではないのです。

そうではなくて例えば自分で料理を作るとか、庭いじりの体験をするといった非日常経験を積み上げることが大事だと思います。映画を見るのも受動的ですが、映画のロケ地を見て映画の内容と比べたり、自分で更なる深堀をする行為が大事だと思います。

また最近はシニアの方もスマホを手放さなくなったわけですが、安全対策としてのスマホ携帯は良いと思いますが、パブロフの犬のように一瞬の合間にスマホを見る癖はやめた方がよいと思います。あれも受動的情報であり、のべつ幕なしに見続ける意味はほとんどないと思います。

そういう意味では今のスマホ世代、つまり30代以下の人たちが70代になる40年後以降は認知症が飛躍的に増えるとみています。残念ながらその頃は私はあの世なので検証することができないのが残念ですが、たぶん、この予想は当たると思います。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年5月12日の記事より転載させていただきました。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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