なぜかといえば英語は宇宙人語と大して変わらないのです。宇宙人としゃべったことがないのと同様、中学生には外国人と話すことなどありそうでないのです。また、その言葉が持つ背景や意味を理解できないのです。
「How`s it going?」なんて学校では習わないと思いますが、我々の日常では普通。そしてこの「どうだい?」と聞かれた時に相手が何を期待してそれを聞いているのか、理解しなければとてつもなく恥ずかしいまるで頓珍漢な答えをすることになり、相手はそれで相手のレベルを推し量ってしまうことにもなるです。
皆さんの中で韓国語が多少できる人はいると思います。では韓国語の読み書きができる人となると相当少ないと思います。理由はハングルになじみがないのです。中国語はなんとなく読めます。英語が母国語の人はフランス語やスペイン語のスペルを見ても驚きはしないでしょう。ほぼアルファベットであり、見覚えがあるからです。しかし、ハングル文字は朝鮮が選択した史上最大級の間違った決定であり、韓国人を半島に押し込めた一つの理由だと思っています。そして第二外国語で韓国語を学ぶ人が少ないのはそれを使う人口が少ないから、これに尽きるのです。
私は少しだけスペイン語をかじったことがありますが、それは必要に迫られてであります。周りにメキシカンや南米の人は多いし、アメリカ南部なんてスペイン語圏かと思わせるほどです。スペイン語程汎用性の高い言語は英語以外では少ないでしょう。またスペイン語はポルトガル語やラテン系の言葉に似ているので5-6か国語がすぐに覚えられるというメリットもあるのです。欧州の人が数か国語喋れるのも生活の上で使わざるを得ないからなのです。
成田空港。昨夜もそうでしたが、搭乗口には外国人のスタッフがかつて見たことないほど多くいます。想像するに日本人スタッフで英語対応できる人が足りないのだと思います。今や、新幹線の車掌のアナウンスも英語で結構上手にしゃべります。必死で英語ができる人を探し、必死で英語を教育しているのだろうと思います。それでもこれだけ外国人が増えるとコミュニケーションエラーを理由としたトラブルが発生しやすい、だからこそ外国人スタッフを雇わざるを得ない、これが現状だと思います。
英語を本当に身に着けさせたいと思う親御さんがいれば子供を幼少期の時、できれば2-3歳の頃から外国人と定常的にしゃべる癖をつける、これしかないと思います。それも英語学校ではなく、生活の中の英語です。我々のように大人になって覚えた英語ほどべたな英語はないと自分で31年も英語圏に住んでいて自慢じゃないけれど、実証済みであります。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年12月17日の記事より転載させていただきました。
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