二つ目の前菜は、Carpaccio。お肉のカルパッチョの上に色とりどりのエディブルフラワーとナスタチウム、そのしたの円筒の中と下にもソース。葉巻のようなサイズで、指でつまんで食べるのがちょうど良かったです。
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ネラーノと言う名前のパスタ。ジノリの白いお皿、取り囲む円が少しずれているのが宇宙の天体の軌道のよう。
パスタは、Nerano。ネラーノとは、イタリア、ソレント半島の村の名前で、この名前のパスタは、本来は揚げたズッキーニとプロヴォローネ・デル・モナコというチーズが材料だそう。この料理では、チーズはパルミジャーノレッジャーノだったかも(説明してくださったのに記憶があいまいです)。
マイクロバジルとミントがパスタの上に、ソースはバジルとミントのオイル。パスタの中にも詰め物があり、これが、揚げたズッキーニとチーズを混ぜたものだったのかもしれません。白いジノリのお皿の柄が、円がすこし重なって少し斜めにずれているのが、まるで天体の軌道のよう。
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カリカリの花悠(かしゅう)豚、白インゲン、ピリッと山椒、パプリカのソース、ベビーコーンの焼きとうもろこし。花悠豚は千葉県のブランド豚で、超美味しかったです!
メインはPeposo。ペポーゾとは胡椒の意味。トスカーナ地方に伝わる、牛肉、赤ワイン、胡椒で煮込んだ郷土料理だそうです。安価な硬い肉を長時間煮込むことで柔らかくして食べやすく工夫した、レンガ職人風の赤ワイン煮込みとも呼ばれている料理らしいです。
しかし、今回のお肉は、牛肉ではなく、豚肉、それも千葉県のブランド豚「花悠(かしゅう)」。これが、脂身まで美味しく、カリッとしていて、嚙めば嚙むほど旨味を感じるお肉でした。白いんげん豆が肉汁を吸収して、山椒がピリッと効いて、イタリアの庶民の郷土料理が千葉県のブランド豚とシェフの技によってガストロノミー料理に見事に変身していました。この花悠豚があまりにも美味しかったので、こんどは自宅でオンラインショップからお取り寄せして食べたいと思ったほどです。
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ウサギのジェラートが隠れてます。左には人参の葉っぱなどのサラダ。楽しいですね!
デザートは、Camillaと名前のついた、ウサギのお皿。ウサギが好きな人参を使ったジェラートが、ラングドシャの下に隠れています。左側には、人参の葉っぱなどのサラダ。デザートにサラダもついてくるのは、面白いですね。
飲み物はカプチーノをお願いしました。ラテアートが可愛かったです。
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抹茶のフィナンシェは、しっとり。奥はピスタチオのカンノーリ。
ミニャルディーズ(小さなお菓子)は、抹茶のしっとりしたフィナンシェとピスタチオのカンノーリ。最後まで美味しくいただきました。
テーブルについてくださったスタッフの方がとても親切で、こちらの細かな質問にも丁寧に答えてくださいました。また、季節が変わったら行きたい居心地の良いお店です。
アゴラの読者は男性が多いと思いますが、奥様や大切な方、特に女性を連れていくと喜ばれるのではないでしょうか?
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Gucci Osteria da Massimo Bottura Tokyo