コピーの難しさ

キャッチコピーの重要性はビジネスをしている人であれば誰もが理解しています。しかし、失敗例も枚挙にいとまがないのも事実。さて、どうすべきでしょうか。

まず、コピーの実例を見るとわかりやすいと思います。たとえば、夜中の通販番組を見るとそこにはダメなキャッチコピーであふれています。「商品のウリ」と信じているポイントが間違っていることが少なくないのです。

それをどう読んでも、何度考えても、何がすごいのか、どこが他社と違うのかが、一切わからないのです。「キャッチコピーには強い言葉がなければ、印象にも記憶にも残りません。残らないキャッチコピーは、なかったのと同じことです。

「天然セラミド配合」

このように書かれている化粧品は多いですが、視聴者はセラミドの効果について理解しているのでしょうか?おそらくこれだけでは不適であり伝わりません。

美容液には「天然セラミド」が配合されています。保湿効果が高いので肌荒れしません。敏感肌にも安心でお化粧も楽になります。

このように書けばだいぶわかりやすくなります。

「タウリン1000mg 配合」

ドリンク剤のCM でよく見るコピーです。タウリンの効能や意味について理解している人がどれほどいるのでしょうか?なんとなく良さそうなことはわかりますが不十分です。

このドリンク剤には「タウリンが1000mg」 配合されています。医学的にも疲れに効きコレステロール値を下げる効能があることが確認されています。

このように書けば、はっきりと商品の良さがアピールできます。視聴者には、提供される価値、提供される利益が伝わらなければ意味がありません。この機会に、商品やサービスのウリが1秒で伝わる表現方法を理解しましょう。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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