この秋冬の大注目展覧会は、オルセーのフィンセント・ファン・ゴッホ、フォンダシオンLVのマーク・ロスコ、オランジュリーのモディリアニ、そしてMAMこと市立近代美術館のニコラ・ド=スタール(全員、若くして自死もしくはほぼ自死)。

体感で、一番人気はド=スタール。フランス人の友人知人たちから、一番挙がるエキスポジジョンで、みんな感動してる。

何度か行きそびれ、ようやく!もちろん朝イチの空いてるタイミングで。

オープン前の列。もちろんみんなチケット予約済み。

元々好きで、たまに作品と巡り合うとじっくり眺めていたけれど、まとまった作品を一度に見るの、初めて。思っていた通り素晴らしく、最初の作品から、きゃ~好き!とテンションあがる。

カシの景観をインクと水彩で描いた小さな作品。線も色使いも、とっても好み。二十歳の頃、初めて南仏を訪れた時のもの。これを見ておくと、後半、特にラストのアンティーブでの作品とのコントラスト(精神的な)がすごい。この頃はまだ、人生への初々しい喜びを感じるね。

”もしも一枚もらえるなら”は、もちろんこれ!あぁ、でも、もう一つ、海景の素晴らしい小品が・・。後ほど写真あります。

どの作品も、具象を抽象にせずぎりぎり具象の世界に引き留めている感性がとっても好き。そして見事な色の配置。抽象のフィルターを通した、美しい静物画や風景画(人物も家族を少々)に夢中になる。

”コンポジション”と名付けられた作品群。確かに、”構成”への意識を感じる。