ヒッチハイクと飛び込み営業の共通点
ヒッチハイク、それに飛び込み営業にはある共通点があるのだという。それは目標設定をして、膨大な試行回数の中からPDCAを回して最後に成功裏へ導くというプロセスである。これもスポーツや部活などとは分野は違うが、必要なプロセスにはいくつも共通点があり、自分を強くしてくれる一つの「戦闘経験」になると思っている。
たとえばヒッチハイクは、闇雲に「乗せてください」と書いた札を掲げるだけではなかなか止まってくれない。満面の笑顔を作るとか、最終目的地の遠方の地名を書くのではなく、近くの地名を書いて乗せてもらった後に改めて交渉するなど工夫すれば成功確率を高めることができるのだ。最初はドキドキ、断られることにショックを受けても経験を重ねれば次第に慣れてくるだろう。
筆者がテレオペレーターをしていた時は、利用者へ電話をかけて有料プランを案内して入会してもらうという営業の仕事があった。ただトークスクリプトを読み上げるだけでは「仕事で忙しいから営業の電話はやめてくれ!」とガチャ切りされてしまう。工夫して「◯◯さまはもう7年も長くご契約を頂いております。現在のプランは月々このくらいご利用されていますよね?Bのプランに変えるとこのくらいお得になるのでおすすめですよ」と具体的な年数や利用状況を伝えながらかけると、ガチャ切りされる確率はぐっと減り、まともに話を聞いてくれるようになった。人間は「自分のことをわかってくれてる」と思う相手は無下にはできないのだ。また、何度もガチャ切りを経験すると段々慣れてくる。
つまるところ、完全に自分の心を破壊してしまうようなトラウマレベルでないなら、失敗や挫折経験はある程度慣れておいた方がいい。失敗慣れがその後の人生で勝負できる礎にしてくれると思うのだ。
人生で勝負するタイミング人生にはいくつも勝負のタイミングがある。
たとえば高いスキルが求められる上昇気流に乗る転職がその一つだ。条件や待遇はいい。だが、能力が足りずに研修期間中に首になったらどうしよう?厳しい社風のようだがついていけるか不安。物怖じする瞬間はいくつもあるはずだ。
その他にも起業、投資も始めてはドキドキするし、「自分にできるのか?」という不安は絶対に押し寄せてくれる。仕事関係だけではない。結婚や出産も大きな勝負になる。これらはうまくいかなかった時のダメージが計り知れない。
そんな不確定性が強く、逃げ出したくなるような局面で自分を立ち向かわせてくれるフロンティアスピリッツは、過去の勝負した経験であることが多い。自分はそうだった。
起業すると経験したことがない勝負をたくさんする。会社や上司という後ろ盾は一切ない。全責任、全ての結果は自分にそのまま跳ね返ってくる。これはとてつもないプレッシャーだ。しかし、何度も勝負を重ねていくと段々慣れてくる。勝負のタイミングで後退りする代わりに、前のめりになれる。
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件の動画の主張はなかなか強く、反発する声も一部に見られたが自分自身はよく理解できるつもりだ。
どれだけきれいごとをいおうが、長い人生勝負するタイミングはかならずある。そんな時、過去の戦闘経験が立ち向かう強さを与えてくれる。永遠に勝負から逃げ続けることは難しい。そうなればジリ貧になっていき、もはや勝負のチャンスすら与えられなくなる。だから強くなるためにも、戦闘経験を積んでおくことは悪いことではないと思っている。
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