細菌叢研究も重要だし、私は世界的に腸内細菌叢や免疫ゲノム研究が必要だと思っているが、まずは、食糧支援が優先されると考える。それだけで数百万人の子供が救えるのではないのか?米国に住んでいた時、あまりにも多くの食料が廃棄されているのを目の当たりにしたし、日本でももったいないと思うことがある。ビュッフェ形式で、お皿にたくさんの料理を残していく客を見ることも少なくない。みんなが少しずつ寄付をすれば多くの子供の命が救えるはずだ。
研究者の私が、あまりにも我田引水的に国際的細菌叢研究を支援するこのコメント欄に批判するのもおかしな話だが、その前にもっと私たちが考えていくことがあるのではと自省しつつ考え込んでしまった。
PS:能登半島の被害状況把握にどうしてこんなに時間がかかるのか、日本と言う国に悲しさを感じてしまう。しかし、若い人達が「高齢者を残して、自分たちだけが被災地を離れることができない」と言っていた言葉に救いを覚えた。高校生の時、友人たちと能登半島を一周旅行したことがある。千枚田、時国家、見附島、恋路海岸がなつかしい。がんばれ、能登半島!
編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2024年1月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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