黒坂岳央です。

人気YouTuber、実業家の岡田斗司夫氏は「日本のホワイト社会化」について話した。ホワイト企業は聞いたことがあるが、ホワイト社会とはなんだろうか?

端的に言えば、行動や発言が清く美しく、汚れなき漂白された「見た目がきれいな社会」ということだ。より具体的には人の悪口や暴言を慎み、放屁や泥酔などみっともない行動なき社会のことである。

一見、理想に思える。だが本当にホワイト社会はホワイトなのだろうか?

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評価経済社会

あらゆる言動に卒がなく清廉潔白、みんないい人、みんなきれいな人。そんなホワイト社会と似た言葉に評価経済社会がある。両者は異なるが、共通点もある。そして多くの人に馴染みがあるのが評価経済社会だろう。まずはこちらを考えたい。評価経済社会においては信用を得る人物になりたければ、言動を意識して評価を高くしましょうという話だ。

すでに手段の差こそあれ、多くの人は評価経済社会を受け入れている。たとえば企業は入社の際に相手の経歴や学歴を履歴書という形で判断する。詐称する人は少なくないので、身元調査やリファレンスチェックを実施する会社もある(筆者も過去に信用調査を受けたことがある)。

結婚相手の素性調査をするサービスもあるし、はじめて来店するレストランやホテルのレビューを必ずチェックする人もいるだろう。YouTuberやSNSはフォロワー数が信用力そのものになっていたりする。海外のUberでは、ドライバーと乗客が相互評価を行うし、メルカリも同様だ。評価を獲得しなければ損をする。

このように望む望まずに関わらず、多くの人はすでに受け入れている。ただ違和感なく受け入れられる理由は「仕事上の振る舞い」に限定されているからである。