問題は根本解決せよ

問題、課題は根本解決しなければ時間が経てば再発する。件の給食誤飲問題でもうずらの卵が根本的な問題ではない。球状のジャガイモが出たら同じことが起きる可能性が残されている。小川晶市長は「しっかり咀嚼を」と指摘した。その通り、問題は給食の時間があまりにも短すぎることにあるのではないだろうか。

ビジネスについていえば、昨今「給与が上がらない」ということが問題としてあげられ「企業が利益を溜め込んで社員に還元しないから~」と言われれるが、これも問題の本質ではないと思っている。

日本はあまりに強固すぎる解雇規制で人材の流動性が極めて低い。そのため、転職が一般化せず、もしも転職に失敗すれば簡単に就職が決まらない事情が残る。また、経営者も給与を上げて優秀な人材を入れたいインセンティブが働かないのだ原因だ。

解雇規制の緩和をすることで適材適所が促進され、能力を磨いてドンドン上を目指すメンタリティの醸成こそ必要であり、それが根本解決なのではないだろうか。やみくもに企業を叩いても何の解決にもならないと思うのだ。自由経済のメカニズムに任せれば、給与に反映しない企業は必然的に淘汰されるからだ。

給食についていえば、自分の子供も「給食の時間が短く、まるで飲み込むように急いで食べている」といっていた。根本的な問題はここにあるだろう。次の誤飲が起きないよう原因の究明と改善が望まれる。

 

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