今回の震災で陸自個人装備が問題となっています。
以下は競合メディアを元ネタにしたコタツ記事ですが。事実ではあるが反面情緒的な記事です。
被災地の自衛隊員「装備品ボロボロ」報道で「こういうところにお金使って」の声…元隊員も「意外に自腹は多い」と指摘
自衛隊員の靴は、戦闘靴2型という官給品が標準装備として使用されています。この靴は長時間歩く場合には疲れにくい仕様となっていますが、強度は劣り、踏み抜き事故を起こすこともあるそう。また、靴の中に冷たい水や雪が入り、最終的には指が壊死してしまうリスクも指摘されました。
自衛隊員はコンバットブーツなどを持ち込んで使用しますが、官給品でなければ自腹を切るしかないのです。(週刊誌記者)
この記事を報じたニュースサイトのコメント欄には、災害派遣の自衛隊員には充実した装備品を支給すべきとの声が寄せられている。
1995年、阪神・淡路大震災で被災地に派遣された経験を持つ自衛隊員がこう語る。
当時も、安全かつ効率的に作業するには、派遣の前に自腹でライト・皮手袋・ゴーグルなどの道具を用意する必要がありました。上司にそれとなく官給品として支給してもらえないのかと聞いてみたのですが、「国民が納得してくれなければ無理だな」と。
国民を守るために働く自衛隊員の装備品には、お金をかけてしかるべきではないのか――。
装備というか需品が劣悪だというのは事実です。総報道されると予算を増やせという人が必ず多数出てきます。
ですが、予算を増やしても解決しません。この三年間防衛省の予算は拡大の一途を辿りましたが、個人装備がそれで改善しましたか?
予算を増やしても別なところで使われるのがオチです。例えば、本年度は既に旧式化しつつある、カール・グスタフM3を260門も大人買いしましたが、そんなカネがあれば、被覆をどれだけ更新できたでしょうか。
こういってはなんですが、ギャンブル狂のサラリーマンが競馬に注ぎ込んで子どもの給食費も払えない状態で、給料を二倍に上げても更に競馬につぎ込むだけと同じです。
防衛省も自衛隊も問題が存在しているとは知っていても、それを解決するつもりはまったくない。『国民が納得してくれなければ無理だな』というのも嘘で、単なるいいわけです。
軍隊であれば当然問題とすることを問題と意識していない。現状維持ができればいいや、という組織文化と、実質的に調達計画が存在せずに、クズな装備に5倍10倍のカネを払う体質が問題です。
ブーツでいえば特殊作戦群まで含めてミドリ安全の独占が問題です。本来国内外の複数のメーカーに競わせるべきです。モンベルやワークマンなど参加させるべきです。
欧米メーカーでもアジア人の足に合うタイプを提供しているところも少なくない。白人などと比べて日本人含めて黄色人種は足幅が広いわけですが、そういうのにも対応しているメーカーはあります。また英軍では足幅がSMLの三種類から選べます。こういう選択ができる方がいいでしょう。