20代はどれだけ不健康な食事やライフスタイルでも耐えられる。若さはあらゆる健康の困難を乗り越える力がある。だが、その期間は永遠には続かない。早い人なら30代の前半で無理が効かなくなることを悟る。そして不健康の恐怖はここからはじまるのだ。不健康な生活は10年遅れてやってくる(この10年という期間は、医学的根拠に基づくものというよりざっくり遅効性を示す数字として本稿で機能している)。
ひところ、極端な糖質制限ダイエットが流行ったが脂たっぷりの肉ばかり毎日食べたことで大病を患ったという投稿をあちこち見るようになった。これは大体、ブームが下火になるタイミングだったくらいだ。不健康なライフスタイルの最中には気づかない。10年後、複利の力を持って大病とともに襲いかかってくる怖さがある。そして不健康という壁の前では、時にお金の力は圧倒的に無力である。
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若い頃は知識も経験も浅い。だからこそ、大胆にリスクを取って人生をより良くしたり発展させることができる。自分も昔を振り返って「あの時はわけもわからずがむしゃらに頑張ったけどよかった」と思うことがある。その一方で、若さ故に見えにくい人生の事実はいくつもある。仮に若い頃からその理解を深いものにし、後悔のないように生きることができるなら、悔いのない人生を送ることができるのではないだろうか。
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