さらに聖ニコラウスも加わり……
筆者の見解としては、サンタクロースの起源は(そこに悪魔までもが加わるかはともかく)サトゥルヌス=オーディン=クロノスとする説が妥当であると考える。
そして時は流れて4世紀、東ローマ帝国に「聖ニコラウス」が現われ、このサトゥルヌス=オーディン=クロノスという存在とさらに混同された結果、現在のサンタクロースの人物像へとつながった。
裕福な家庭に生まれた聖ニコラウスは、貧しい人々を支援したことで知られる。ある時、貧乏のあまり、娘を売春宿に売ろうとしていた家庭に対し、聖ニコラウスは煙突から金貨を投げ入れたが、その金貨が暖炉のそばにあった靴下の中に入った、というエピソードも残されている。クリスマスの靴下の起源はここにあるのだろう。
このように、サンタクロースという存在に注目してみると、クリスマスという行事が古代ローマ・ゲルマン民族・キリスト教など、さまざまな文化や伝統が複雑に絡み合ったものであることがわかるのだ。何はともあれ、良いクリスマスをお過ごしいただきたい。
文=深月ユリア
提供元・TOCANA
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