e-POWERがもたらすスムーズな走りは体感する価値あり
3代目最大の美点は、100%電動駆動のe-POWERがもたらすスムーズな走りです。
発進直後からトルクが立ち上がり、高速道路への合流などでもストレスなく加速を引き出せます。街中で走らせるぶんには、静粛性も十分に確保されています。
いっぽうで、高速道路などで速度域が高まると、エンジンの音や振動、風切り音やロードノイズが大きめに伝わってきます。こうした速度域では、国産ハッチバックのなかで特別静かという印象はありません。
電動駆動ならではの減速(回生ブレーキ)のフィーリングは、純ガソリン車からの乗り替えだと慣れが必要な反面、走行モードを選べる「e-Pedal Step」を駆使することで、好みや状況に応じた走りを引き出せます。
選べるドライブモードは3つで、「スポーツ」と「エコ」であればアクセルペダル操作のみで加減速がコントロールしやすく、「ノーマル」は純ガソリン車のような減速フィールが得られます。
ただし、アクセルペダルOFF時の回生ブレーキを強めて、急減速、急加速で走り続けると、乗員の酔いを誘うこともあるかもしれません。
また、モーター駆動らしくFF(2WD)でも雪上走行が安定しているという利点もあります。
緻密な制御により滑りやすい路面でも発進しやすく、さらにリアに最高出力50kWのモーターを追加した4WDでは、発進時だけでなくコーナリング時の安定性、制動性能なども2WDを上回ります。雪国の方は4WDを選べば不安なく走破できるはずです。