肉食ダイエットのリスク:専門家の見解と健康への懸念

 医学界は、肉だけを食べるダイエットに対して慎重な姿勢を保っている。ハーバード大学の研究者たちは、飽和脂肪酸の過剰摂取、腎臓結石、痛風、骨粗鬆症のリスク増加など、肉食ダイエットに関連する潜在的なリスクを指摘している。肉食ダイエットの特徴である高タンパク質摂取は、腎機能にも影響を与える可能性がある。

 オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターの栄養士リズ・ワイナンディ氏は、様々な食品群がそれぞれ異なる栄養上の利点を持っていることを強調し、食生活の多様性の重要性を訴えている。植物性食品の欠如は、特にビタミンCとEの欠乏につながる可能性がある。

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(画像=画像は「YouTube」より、『TOCANA』より 引用)

 一方、英国の心臓専門医アシーム・マルホトラ博士は、加工肉と未加工の赤身肉の消費を区別し、よりバランスの取れた視点を提供している。マルホトラ博士によると、健康リスクは主に加工肉に関連しており、新鮮な赤身肉には関連していないという科学的証拠があるのだという。

 専門家の意見は様々だが、大幅な食生活の変化を行う前に、医療専門家に相談することの重要性は共通している。健康状態や栄養ニーズは個人によって大きく異なるからだ。肉食ダイエットの長期的な影響については、現在も研究と議論が続けられている。

 肉食ダイエットで63.5キロ減、これはまさに驚異的な成果だが、毎日ステーキを食べ続けるのは、経済的にも精神的にも、なかなかハードルが高いような気もする。

文=深森慎太郎

提供元・TOCANA

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