気持ちが安定すると人生は一気に楽になる。突発的な感情の高ぶりがなくなれば、対人関係をはじめあらゆるトラブルが減るからだ。ケチを付けられても、不義理をされても血の気荒く正面から応酬せずに、静かにそっと立ち去ればいい。衝突が減れば時間も節約できるので、本来自分がやりたいこともできる。
応援する立場は楽しい若い頃は学業、キャリア、独立などずっと「応援される立場」だった。
ところが中年になると今度は応援する立場にまわることが増えた。今でも仕事でリスクを取って挑戦する姿勢は忘れていない。だが、年を取るとどうしても子供を抱えたり、仕事でもお客さんや後輩をサポートする立場が多くなる。「自分が主役。自分がプレーヤー」という年齢ではなく「プロデューサー」の立場が増えていく。
これまでずっと応援される側だったので知らなかったのだが、応援する立場は楽しい。子供に勉強や運動を教えて見る見る上達していく様子を見たり、お客さんにサポートをして感謝されるのはとても嬉しくなる。自分の人生が豊かになる、成功するよりも、周囲の成功から多くの幸福を引き出せるようになっていく。
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アメリカの調査では40代半ばが人生で最も幸福度が落ちるという。だが、自分は先回り予習をして上手に乗り越えたいと思っている。
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