だが、ファールチップのようなアタリで乗らない。メタルジグを落とし直してボトムを取って再びしゃくり始めると十数回目くらいのジャークでガツンと強烈なアタリが来た。大きくロッドを煽ってアワセを入れる。ジーッとドラグが走る。すこしドラグを締め、テンションキープを心掛けて慎重に魚との距離を詰める。14000番のPGタイプのリールでも思うように巻き取れず、ポンピングしながらゆっくり巻き続ける。
7kg級ブリをキャッチ!
オレンジ色のPEが見えたのであと2色。リーダーが見えた。旋回しながら浮上して来た魚体はまだ元気で逃げるチャンスをうかがっているように見えた。そこを船長がギャフでひと突き。甲板に引き上げられたのは7kgオーバーの本命ブリだ。
今シーズン初戦にして、うれしい本命ブリ1本目だ。このパターンがハマってか同じポイントでもう1本ブリをキャッチ。サイズアップで8kg弱。次のヒットはファイト中にシャークアタックにやられて頭だけが上がって来た。
深場で12.5kg大型ブリ!
その後、水深90m前後の深場に移動。潮が速くてジグが流されるので、重めの205gのジグに変更した。このジグにこの日一番の強烈なヒット。
深場ということもありひときわ重く感じられた。数分間のファイトの末上がってきたのは、自己ベストの12.5kgのブリ。ジグを丸飲みしていた。
船中40本と爆釣!
とにもかくにもこの日はアタリが多く、コンスタントに誰かがヒットしているようなありさまだった。しかもアタればほぼすべてブリクラスばかり。翌日の遊漁船の釣果情報によると船中40本前後のブリが上がったようだ。数年に一度あるかないかの爆釣日をXデーというが、まさにこの日の釣行はXデーだったと思う。
さて、筆者の釣果は12.5kgを頭にブリ4本釣り上げた。1シーズンに1本獲れるかどうかというブリを1日に4本も釣ってしまった。ファイト途中でのバラシも数回、シャークアタックもあったがそれだけブリとのファイトを堪能することができた。