FWサディオ・マネ(現アル・ナスル)が、世界最高峰のリーグで残した3分未満でのハットトリックは驚異的な記録といえるだろう。この記録に近づける選手は今後現れる気がしない。もっとも、1994年に19歳のロビー・ファウラー(2012年引退)がリバプール対アーセナル戦で4分32秒でハットトリックを達成したときも、同じことがいわれていたが。
2014/15シーズン、当時マネが所属(2014-2016)していたサウサンプトンは成長著しいクラブだった。一方でアストン・ヴィラは、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)降格に向かう厳しい状況にあり、この両者の実力差は試合で如実に表れ、サウサンプトンが圧勝。その中でマネはヴィラの守備陣を翻弄し、見事な3ゴールをたったの2分56秒の間に決めた。今後もプレミアリーグの偉大な記録の1つとして語り継がれていくだろう。
1シーズンでの最多失点数記録
シェフィールド・ユナイテッド、104失点
記録シーズン:2023/24
プレミアリーグの1シーズンでの最多失点記録は、この記録が生まれるまで100失点が最高だった。この不名誉な記録を保持していたのは1992/93シーズンのスウィンドン・タウンで、42試合制の中で自陣ゴールから100回もボールを拾う羽目になった。ちなみに同チームは、現在イングランド4部(EFLリーグ2)にまで降格している。
シェフィールド・ユナイテッドはさらにその記録を超え、38試合制で104失点を喫してしまった。この結果、同クラブにとってプレミアリーグ復帰は苦いものとなり、2023/24シーズン終了後にすぐさまチャンピオンシップへ降格することとなった。このような脆弱な守備では、降格は避けられなかったといえるだろう。