「更年期の体の声を無視して猛進するのですから、交感神経が圧倒的に優位になるのは当然です。血流の低下や筋肉の緊張に本人は気がついていませんがバストは反応します。『離れバスト』になってしぼんでいくのです。『老けバスト』に気がついて慌ててケアをはじめます」(正木さん)
心と体の調和とは「せっせとバストマッサージをしたり、サプリメントをとったり、筋トレに励んだり。必死になるあまり、どんどん交感神経が優位になってしまってはバストも育ちません。バストケアはがんばればがんばるほど結果が遠のいてしまいます。私は『あせらないで』と呼びかけます」(同)
鍼灸師としての正木さんのポリシーは、みなさんに笑顔で帰っていただくこと。治療院で向き合うのはお客様であるの女性だけですが、治療の成果はその方とつながるすべての方々――配偶者やお子さん、両親や兄弟姉妹、上司や同僚、友人や恋人に及ぶと言います。
「小さな蝶の羽ばたきが、いつの間にか大きなうねりになることを「バタフライ効果」といいます。女性は誰しも、その「笑顔」でバタフライ効果を巻き起こす力を秘めています。バストは女性にとって特別な場所。愛着が大きい分、ダメージははかりしれません」(正木さん)
自分のことを後回しにしているうちに「老けバスト」化はどんどん進みます。がんばる女性ほど、そんな危うさと隣り合わせなのです。この機会に、いまの環境を振り返ってみましょう。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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