上司、部下、メンバーを「パートナー」と考えたなら
もし、ここで双方向なコミュニケーションが起こったのならどうなるでしょうか。なお、コーチ・エィでは「双方向」のコミュニケーションを、どちらかが話し、どちらかが聞くという役割を担うものではなく、お互いが問いかけ合い、お互いが自らの考えを伝え合うコミュニケーションだと考えています。
このような双方向なコミュニケーションができるようになると、個の意見の優劣を決めるわけではなく、コミュニケーションを交わしながら、その場にいるメンバーで新しいアイディアや解釈を創り出していけるようになります。
そのためには、自分の前提を客観的に捉える必要があります。自分と違う他者の意見や考えに触れたとき、反射的に「自分が正しい」と考えるのではなく、自分の考えは、あくまで自身の経験によるものなのだと認識するのです。自分と違う意見を持つ他者を「論破しなければならない相手」「説得しなければいけない相手」とみるのではなく、ともに仕事をする「パートナー」と捉えたら、どのような可能性が広がるでしょうか。
相手は何を考えているのか、相手に見えているものは何か、相手が感じていることは何か、相手が大事にしているものはなぜか。相手に興味を持つところから、双方向のコミュニケーションは始まります。あなたが無意識にもち続けている考えはありますか。それは、どんな考えでしょうか。(コーチ・エィ・片桐多佳子)
■Profile
片桐多佳子
コーチ・エィ 執行役員
東北大学経済学部卒。コーチ・エィでは経営層を対象としたエグゼクティブ・コーチングを行い、200人以上のビジネスリーダーへのコーチング実績を持つ。「組織インパクトを出す」コーチングにこだわり、組織風土変革、業績向上、部門間連携強化などのニーズに対する、エグゼクティブ・コーチングやコーチングプロジェクトの設計、マネジメントを多数手がける。組織変革のプロセスを企画から成果創出までトータルに支援している。2016年より執行役員。国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ、生涯学習開発財団認定マスターコーチ。
提供元・BCN+R
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