そもそも、医師を目指すのなら、単なるサラリーマンではないという覚悟が必要だと思う。使命感をもって医師を目指しているなら、若い時の苦労は「買ってでもする」気持ちが不可欠だ。昭和の考えだと言われようが、単に偏差値が高かったので医師になった人が増えれば、他の医療従事者も患者さんにも不幸は広がるのは言うまでもない。
医師という職業の使命感がなければ、医療の質は低下する。「働き方改革」よりも「働きがいのある改革」を進めて欲しいものだ。
編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2024年3月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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