多くの人が群れをなして同じ行動をすることが、以前より益々増えているように思えます。

例えば、人気のお店がオープンすると、初日に行列してでも出かける。最近なら、麻布台ヒルズに出来た新しいお店がその典型です。

このような傾向が加速している原因の1つは、やはりSNSの影響だと思います。いち早く出かけて、SNSに投稿したい。

自分が行きたいというのも、もちろんあるのでしょうが、投稿欲求が人の行動を人気のあるものに同一化させる要因になっているように思えます。

紅葉になると京都に行って、年末は六本木や表参道のイルミネーション。注目されて、「いいね!」をたくさん集めるためには、旬なテーマをタイミングよくアップしなければなりません。

飲食店も同じです。毎年恒例のイベントがあると、それに人が集まってくるのです。

例えば、これからは12月25日のクリスマスに向けて、これからフレンチやイタリアンのお店は大混雑になります。

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確かにクリスマスシーズンにきらびやかなお店に出かけると気分が上がりますが、良いことばかりではありません。スペシャルメニューで特別料金になったりするのに、混んでいてサービスは悪くなる。人気店になると、そもそも予約がなかなか取れません。

しかし、12月26日以降になると急に予約が減って、ゆったりと利用することができます。