一方、日本に行けば「1000円でこんなに立派な刺身盛りが出るんだ」と驚きです。たかが居酒屋でもこちらの高級店並みのクオリティが出せるのは鮮度と種類の多さがあるのでしょう。
ブルームバーグによると日本人のパスポート保有率は国民6人に1人となる17.8%とのこと。これは他国に比べてかなり低く、アメリカでは約半数、英国では87%の所有率を考えてもダントツに低いわけです。もちろん、海外旅行は楽しくないのか、と言われれば楽しいのですが、日本人にとって言葉のハンデは思った以上に大きいのと野卑なものはあまり好まない清潔好きさが祟ってか、アジアの屋台文化に馴染みにくいところもあるのでしょう。
観光料金も正直、人を小ばかにするような金額です。例えばバンクーバー近郊にキャピラノ吊り橋というのがあるのですが、この料金おひとり様66.95㌦、つまり7000円です。たかが50メートルのつり橋を渡るだけです。ちなみにそこから車で15分走ったところにLynn渓谷のつり橋がありほぼ同じ長さ、同じ眺めでこちらは無料です。要は海外旅行をすると各種入場料が何処に行くにも数千円以上かかり、その割には「これだけ???」というレベルなのです。
その点からすれば日本国内旅行に勝るものなし。断言します。もちろん、雄大な景色とか、異国情緒は海外ならでは、だと思いますが、海外旅行慣れしていない日本の方には肩が凝ると思います。
団体旅行で必死に旗につかまって無事ご帰還したおばあさん曰く「おじいさん、やっぱり日本のお茶漬けがおいしいですね」になるわけです。日本人が日本を愛す、だからこそ日本はもっと良くなるのです。世界一だと自慢してよいと思います。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年12月24日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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