win-winな条件での合意を目指そう
ここで上司から「もう少し○○のデータを追加してほしい」と言われたら、君は上司にこう提案しなければいけない。「わかりました。ただしそのデータは収集するだけで1週間はかかるので、レポートの締め切りは3週間後にしてもらえますか?」
無理なスケジュールで仕事を引き受けないためにはこうして確認・交渉することが大切だ。このように具体的に理由を説明すれば、まともな上司なら交渉に応じてくれるはずだ。
もし期限が最優先事項なら「では追加のデータは不要だ。1週間後に提出してくれ」と言ってくるだろう。レポートの内容が優先なら「OKだ。3週間後でかまわないから、〇〇のデータは必ず入れておいてくれ」と言ってくれるはずだ。
「自分OK、相手もOK」と思える条件での合意(win-win)を目指そう。交渉が万が一難航しても、本音で落としどころを探れば解決の糸口が見えてくる。
こうしたやりとりは慣れていないとストレスを感じるかもしれない。だが事前にしっかりとお互いの認識を一致しておけば、それから先は驚くほど両者ともストレスなく仕事を進めていけるようになる。ぜひ習慣にしてほしい。
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滝川 徹(タスク管理の専門家) 1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に自身が所属する組織の残業を削減した取り組みが全国で表彰される。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。その体験を出版した『気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。』(金風舎)はAmazon1位2部門を獲得。2018年に順天堂大学で講演を行うなど、現在は講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動している。
■上司の評価を下げずに「NO」を伝える賢い言い方(滝川徹 時短コンサルタント) ■メールチェックと返信は別タスクにすると時間管理がうまくいく(滝川徹 時短コンサルタント) ■あなたの仕事が際限なく増える原因は「不安」にある(滝川徹 時短コンサルタント) ■効率を追求しても長時間労働からは抜け出せない(滝川徹 時短コンサルタント) ■「あの件どうなった?」上司の進捗確認で仕事を中断されないためのコツ (滝川徹 時短コンサルタント)
編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2024年5月8日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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