専用PCはWindowsよりMac、専用回線におすすめなのは完全従量制で使えるKDDIのpovoだろう。そしてその専用端末は機密情報を使う時だけネットに接続し、それ以外の時は一切使用しない。使うにしてもインターネットに接続しない。特に無料Wi-Fiには絶対に接続しない。

この運用は顧客の機密情報を運用する時にも応用できる。ランサムウェアの攻撃を受けて暗号化されたり、流出する事故を防ぐ場合の一番の方法はやたらとウイルス対策ソフトを入れるよりも、物理的な遮断が効果的だろう。専用端末はSNS、Eメール、チャットは使用せず、必要最低限のサイトへのアクセスに限定する。OSセキュリティアップデートは常に最新にすればいい。

もちろん、100%のセキュリティなどこの世に一つもないが、普段遣いのPCで機密情報を取り扱うより遥かに防御力は高まるはずだ。

「ITってややこしくて、なんだか難しくてよく分からない」では済ませられない時代になっている。普通に生活しているだけでも、油断すると情報は盗まれるリスクの時代だ。基本的に被害を受けても誰も救済してもらえないと考え、面倒でも自衛を怠らない自律性が求められるときが来ている。

 

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